題:あっぱれ、ジェームズ・ガン!トロマイズムの継承者
製作:2021年、アメリカ
監督:ジェームズ・ガン
原題:The Suicide Squad
出演:イドリス・エルバ、マーゴット・ロビー、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ヴィオラ・デイヴィス、ダニエラ・メルシオール
前作の『スーサイド・スクワッド』は予告編が独り歩きしたサギみたいクソ映画だったけど、本作はオモシロかった!
前作は無かったことにしよう!
2つにまとめてレビューします。
1.ノリ
冒頭で妖怪人間みたいなのが登場して、リアリティラインの置き所に困った。
戦闘シーンは間抜けだが、スプラッター描写満載。
※『プライベート・ライアン』へのオマージュか?
で、奴らは主人公チームじゃなかった!
観客を喰ったような展開にこれはフツーの映画ではないことに気付いた。
バカバカしくて、グロテスクなシーンの連続でフツーの娯楽大作にはないオモシロさがある。
ストーリーの方は無いに等しいが、それが気にならないくらい痛快。
2.ジェームズ・ガン
ジェームズ・ガンは『悪魔の毒々~』シリーズのトロマフィルムの門下生である。
仕事の場をメジャー映画に移して久しいが、本作にはトロマのゲノムをビンビンに感じた。
劇中、トロマの総帥ロイド・カウフマン氏が1秒だけ映っている。
万物には“陰と陽”がある。ジェームズ・ガンはトロマの陽だと思うのだ。
『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』は毒々モンスターの“陽=Toxiy”と“陰=Noxiy”が対峙する話だったが、ジェームズ・ガンはトロマの“陽”の面だと思う。
今後もシネコンで観客を集め、ネット配信でサブスクを増やして、ヒットを飛ばして欲しいものだ。