FujiNori

希望のかなたのFujiNoriのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
4.1
最高に笑えて泣けた。自分の中では傑作の部類に入る名作です。

背景としては重い。
生き別れた妹を思いながらの難民申請をするカーリドに、待ち受けるは差別や暴力。希望を見失いかねない状況です。

そこに物語にはもう一人の登場人物が。ポーカーで出にした大金をもとに夢であったレストランオーナーになったヴィクストロム。

このレストランが最高に面白い。
まずやる気がない、そしてサービス精神は皆無。そしてアイデアレベルでで始めた寿司屋は壊滅状態。

わさびをアイスクリームのようにとったら駄目でしょ、、、この寿司のシーンはここだけでコント成立すると思います。

行き場のないカーリドをヴィクストロムがレストランに雇うことで物語は急展開。

この二人は互いに立場や状況は異なるものの、共通しているのは希望を持っていること。それに向け方法はともかく努力している姿に感銘を受けました。

そしてラストシーン。
今までの、のどかなシーンからの急展開。ここは泣けますね、、、

全体として音楽のセンスがよく、歌詞も深いため、物語全体がキレイに彩られます。

アキカウリスマキ監督が好きになりました。最近では映画「枯れ葉」がヒットしてますが、他の作品も見てみたいです!
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