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希望のかなたのmitoのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
3.9
アキ・カウリスマキ監督最新作。
シリア難民のカーリドはたまたま乗り合わせた貨物船に乗ってフィンランドに辿り着く。
難民登録を申請しフィンランドで過ごすカーリドは、生き別れた妹の行方を必死で探す。
所変わって、ある夫婦が別居する事に。夫は稼業のシャツ販売を畳み、レストラン経営を始める事を決意する。

前半はカウリスマキ監督のライフワークとも言える移民、難民問題を主軸に置いた話。
このテーマを描きたい気持ちが日に日に強くなっているのか、この人の作品って歳を重ねる程、話がまとまるという不思議。

昔の方が無茶苦茶やってたよな。
後半、特にレストランが舞台になってからは無茶苦茶感が強くなってきて、日本好きの悪さ(笑)が出て来たりと笑えるシーンが増えてくる。

カーリドも含め、中東難民勢は比較的表情豊かでカウリスマキアクター感は弱い。
終盤出て来る妹やレストランの店員は表情少なく正にカウリスマキアクター。

面白いけど、昔のハチャメチャやってるカウリスマキ作品も少し恋しくなった。
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