うろもとうとか

少女邂逅のうろもとうとかのレビュー・感想・評価

少女邂逅(2017年製作の映画)
5.0
2012
水本夏絵のソロ・プロジェクト
転校生の転校生というアルバム
TSUTAYAさんの新作のレンタル棚から
迷わず抜き取って試聴機で聴いた
"このジャケットこのタイトルで
中身がよかったらとんでもない"
ピアノの音がそっと鳴りはじめて
一歩間違えそうな弱さを校舎の片隅
廊下のずっと反対側の音楽室からもれる
三拍子かな、六拍子かな
知らないけどそんなのに踊らせているような
危うさ
そういうのに肩の力がそっとぬけていった
とくに"ほうかご"の
放課後の空気感を音でしっかり掴んでる感じ
そこにあのうた声で
感触のない感覚をそっと指でなぞるような
言葉がのっかってて、とんでもない
それを6年越しに主題歌にもってきた
枝優花の少女邂逅ったら
保紫萌香でモトーラ世理奈なんだからもう
保紫萌香の前半と後半の
演じ分けヤベかったし
雑誌の表紙になっていると
思わずその雑誌を手にとってしまう
モトーラ世理奈は動いても神秘性が高く
紬の台詞達と相まってとてつもなかった
最後の最後に一気加速して
ほうかごの1音目で決壊したわ、涙
改めて転校生のアルバムを聴くと
アルバム全体の要素が少女邂逅に
散りばめられていたように感じたし
何より富田紬は転校生じゃないかっていう
(1回目映像美やらに見惚れて前半全然頭に入ってなかった)
色んな問題を無視していうと
個人的には全ての下りをもっとゆっくり長回しのまま残して
三部作ぐらいにしてほしいとか
ただただ勝手なことを思ったり
何かを取り戻すか
何かを紛らわすかのように
何度も何度も
観てしまった