とんちゃん

聖なるもののとんちゃんのレビュー・感想・評価

聖なるもの(2017年製作の映画)
3.7
自主制作映画
監督自らカメラを持ち出演するモキュメンタリーな作品。
主人公の岩切一空は映像研究会サークルに在籍してから3年目。今だに1本も映画が撮れず、先輩からは辞めた方がいいと吐き捨てられる。

まだ何も定まらぬ一空は合宿先で髪の長い少女(南美櫻)を見つける。
「4年に一度現れる美少女を撮ると大傑作になる」と映研にまつわる都市伝説を思い出す。
しかし少女は夜の海へ裸で入水していくヤバい状況

「映画に出てみませんか」
コケた笑

一空は少女に対し漫画タッチから「南」と名付ける。南ちゃんは一空に言われるがままに一空と同じ部屋に住み始める。
飼育するつもりか
この時点で一空は捕まってもおかしくない。

もう一人の女性
同じ映研サークルの1年後輩の小川(小川紗良)は見る角度によってはガッキーに見えなくも無い美人。一空は小川に対して何故か敬語。
小川は小川で一空が書いた脚本を平気でダメ出ししまくる。
身勝手な一空の行動にとうとう我慢の限界。
LINEで絶縁状を叩きつける小川。

ここからずっと謎的な展開に謎過ぎる映像が最後まで続く。「フェリーニmeets庵野秀明」と称するだけあって謎
謎過ぎて頭が忙しくなる笑

南ちゃんより小川のターンが多かった。
演技中の小川、モキュメンタリーの小川、素顔の小川、と三様と小川を愉しめるイメージビデオか

冒頭で一空に映画を辞めろと言った先輩はいつの間にか映画を辞めてユーチューバーになっていたのが笑えた。