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女と男の観覧車のsomaddesignのレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
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なんだかよくわからんかった(・∀・)

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1950年代NY。コニーアイランドの遊園地内にあるレストランで働いている元女優のジニーは、再婚同士で結ばれた回転木馬操縦係の夫・ハンプティと、ジニーの連れ子である息子のリッチーと3人で、観覧車の見える安い部屋で暮らしている。しかし、ハンプティとの退屈で貧乏な暮らしに失望しているジニーには秘密があった。夫に隠れて、劇作家を目指しながら海岸で監視員のアルバイトをしてる若い燕ミッキーと不倫していた。ミッキーとの甘い将来に夢を見ていたジニーだったが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナの出現により、すべてが大きく狂い出していく。

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「ブルージャスミン」の舞台を50年代に置き換えたらこうなった的な。

のっけから第4の壁を超えて語りかけてくるから、この人が物語の語り部かと思えばそう言うことでもなく、終始誰の何の映画なのか掴めなかった。

40を目前に女性としての価値に限界を迎えつつある(とジニーが思ってる)焦りだったり、凡庸で退屈な毎日の中で「こんなハズじゃなかった」と人生を振り返る中年クライシスの映画かなあ。

「ブルージャスミン」と同じく根拠のない自信やプライドが邪魔をして、人生の幻想の中で迷子になったまま、ついには全てを失う姿をまた描いたような。ウディ・アレンには失礼だけど「おじいちゃん、その話もう聞いたよ」っていう。


原題「Wonder Wheel」の通り、堂々巡りの中を揺れ動くジニーの姿がなんとも痛々しい。

ケイト・ウィンスレットが崩れた体型を惜しげも無く披露する女優魂も凄いし、同じカットバックを何度も多用する堂々巡りの行き詰まり感が面白かった。

個人的に約20年ぶりにジェームズ・べルーシが見られたのが良かった😃
ジョン・べルーシの弟としても有名で、「カーリー・スー」やトム・ハンクスの「ターナー&フーチ」の二匹目のドジョウ狙いな「K-9」でスマッシュヒットを攫ったアメリカン・ホームコメディの雄として俺にお馴染み。
下がりそうで下がらない、ちょっと下がった前髪前線の踏ん張りと共に元気そうな姿、変わらないダミ声、だらしなさしかない腹、絶妙に冴えない佇まい(褒めてます)全部が懐かしくて楽しかった😆


53本目
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