開明獣

戦慄の果てに女は嗤うの開明獣のレビュー・感想・評価

戦慄の果てに女は嗤う(2016年製作の映画)
3.0
一回挙げたレビューが、安部政権のコロナ対策なみに酷すぎて、撤去。コロナは、この鉄面皮の開明獣の心さえ蝕んでしまうのだろうか😭

実際、今はみんなシンドイよね。自粛が大事なのは分かるけれど、いつ終わるともしれない中で、どこまで耐えればいいのか分からないことをやらされるのは、誰でも辛いと思う。

テレワークを始めて、最初のうちは通勤がなくて喜んでいたけれど、得体の知れぬ焦りを感じ始めてる人って多いんじゃないかな?10年以上も前に、国土の広いアメリカでは採用されてきたこのシステム。本場アメリカでのビジネスリサーチの結果をいくつかネットで漁ると、生産効率性が10%以上も上がったというレポートが殆どだ。でも、その陰で、リモートワークのせいで鬱になる人も多いと報告されていた。

企業の生産効率性があがっても、必ずしも個人の生活の豊かさと直結する訳じゃないよね?会社来なくていい人を多く雇えば、人件費の次に固定費の大分を占める家賃は大きく下げられる。加えて通勤費も払わなくていい。コロナ後も企業側はコストダウンのために、嬉々としてこのシステムを継続採用することだろう。

対面で接することが少なければ、情も湧かない。徹底したKPI管理で、目標数値だけで評価は下される。同僚との雑談もない環境下では、セレンディピティも湧かない。そりゃ、鬱にもなるわな。物理的な存在である人の実存を無視した働き方は、労働環境での人間性不在の新たな一面になるんだろうね。

なんてことばかり考えてるから、訳のわからんレビュー書いちゃうんだよなー。明るい未来はまた来ることを信じていなくちゃね。折角のゴールデン・ウィークなんだし。

私以外に誰も2点以上をつけてないこの作品を、ホラー映画鑑賞家として、世界的な重鎮、おしるこさんのレビューで知り、怖いもの見たさで鑑賞してみたなり。おしるこ様、いつもお世話になっております、ありがとうございます😊

棒読みな台詞に、時として学芸会なみの芝居、シュール過ぎる展開に、酷評の嵐のこの作品。6話オムニバス形式で、そんなに飽きることもなく、割とすんなりと観れてしまった。

この作品の登場人物たちは、テレワークも自粛も関係なく、ひたすら愚直に狂気と恐怖を表そうとしていた。成功とか失敗とか関係なくね。撮ってる方だって、撮られてる方だって、レベルが高くないのは分かってると思う。それでも、製作者達を突き動かしていたのは、ある種の狂気で、それが観ている自分に伝染しちゃったんだろうか?

どんな映画でも、何かを考える契機にはなる。と、強引にそう結論づけて、布団ひっかぶって寝る。今日から世間は6連休。一日、1話づつ観ると、丁度良いくらいだったのかも。でも、鑑賞は、あくまで自己責任で。折角のゴールデン・ウィークなんだから。
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