回想シーンでご飯3杯いける

悪女/AKUJOの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
2.5
薄汚いビルを舞台に主観視点で繰り広げられる冒頭のアクションシーンがとにかく格好良い。主観視点から徐々に客観視点に切り替わっていき、ショートカットと奥二重の控えめな顔立ち、革ジャンに黒のスリムジーンズがクールな主人公スクヒの姿が明らかになっていく。この7分間については文句なしの満点。

ただ、それ以降が良くない。オープニングの段階で所属していた組織についても、その後に捕らえられ訓練を受けた組織についても、描き方が不透明で、スクヒが何の為に戦っているのか、いまいち良く分からない。そして、訓練を受けたはずなのに、明らかに以前より弱くなっているじゃないか。

スクヒは果たして「悪女」だったのだろうか?人情や良心を寄せ付けない冷血な殺し屋、だけどその実は、、、、みたいなのを期待させるタイトルは、明らかに煽り過ぎ。