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ORGAN/オルガンの消費者のレビュー・感想・評価

ORGAN/オルガン(1996年製作の映画)
2.8
・あらすじ
舞台は1996年、東京
相次ぐ臓器売買事件を追う刑事の沼田と相棒の戸坂は目星を付けていた病院の前で張り込みをしていた
2人の目の前にはリンチを受けた青年の姿があり、“回収”に来る人間を待ち構えていたのである
そして現れた1人の男
彼は青年を車に積みどこかへと向かっていく
2人が男を尾行すると辿り着いたのは古びた作業場
そこは遺体の処理場だった
懸命に密売組織の者達と格闘する沼田だったが戸坂が激しい暴行を受け、目を覚ますと彼の姿の無い草むらに彼はいた
事件の責任として沼田は謹慎処分を喰らい、捜査を外されてしまう
新たに捜査を担当する事となったのは2人の刑事
戸坂の双子の弟と青木という男だ
警察に居場所を失っても尚、相棒の仇である組織の者達を追う沼田
兄を探すべく青木と離れ単独捜査に乗り出す戸坂
それぞれ独自に動いていく2人
その頃、組織の中でもまた敵対関係が勃発していた
“売り物”としてだけでなく自分の欲求を満たす為に生徒まで手にかける生物教師の佐伯
そして処理場にいた佐伯の姉、ヨウコ
相対する姉弟と上層部である金城組は2人の父である大物ヤクザ、中西の牽制によって膠着状態にあったがやがて争いは激しさを増していき…
というサスペンススラッシャー作品

・感想
血みどろな遺体や薬物の副作用で体中が爛れ膿んでいる佐伯と戸坂兄などゴアや不快描写の面では見所はあるものの全体像がなかなか見えてこず、犯罪に手を染めていなかったはずの生活指導の女教師が佐伯の爛れた体を見て興奮して肉体関係を持ったりとストーリーには雑さが感じられた

「鉄男」にも出演していた不二稿京の監督兼主演作品という事で純粋に映像の魅力だけで突っ走っている物として評価するのが正解なのかもしれないけど、それにしては特に血生臭い事の発生していない部分も多過ぎてイマイチな印象
そもそも上に割り当てられただけの相棒を救う事にあそこまで沼田が執念を燃やしていたのもよく分からないし…

悪い作品ではないと思うけどそこまで面白くはなかったかな…
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