橘

囚われた国家の橘のレビュー・感想・評価

囚われた国家(2019年製作の映画)
3.6
「歴史の授業で習ったろ。敵を信じるな」
宇宙人支配とそれに抗うレジスタンスのお話。対宇宙人ものも、ドンパチ無しでも充分面白いです。心理戦。
宇宙船の外見がメカ感無いのも、湖畔に佇んでる(配置されてる?)けど説明が一切無い巨大ロボも好きでした。何か起こったらあのロボ動くのかな。ロボだと思ってるけど格好良い橋桁とか置物だったらどうしよう…どうもせん(ジャケットにロボいました。これはロボだ、良かった)。

レジスタンスの連絡手段がアナログ。でも、地球が統治者の方々の支配下に置かれて9年経ってて、貧富の差が激しいとなると下層の人々のテクノロジーはこうなるのかもと思いました。デジタルだと、システムを監視されてたら見つかりやすいというのもあったり?と後で思った。
“統治者の方々”って呼ばれてるのも良かったです。クトゥルーの神々みたいに、地球の言語では発音できないとかそんな感じかな。

眼鏡の部長さんが心から統治者側なのか、ガブリエルくん側なのかわからなくてヤキモキしました。
ガブリエルくんが渡されたあの映像データ…そういうことかと。でも彼は「敵を信じるな」の方をとったのかな。。
兄ラファエル・弟ガブリエルて凄い、と思いました。


眼鏡の部長さんの覚悟決めた顔。
「マッチをすり、戦争を起こせ。抵抗する限りチャンスはある」。部長さんも抵抗するの…??
橘