引越し準備の流し見第二弾にぼんやり観てたら、原作と結末が違ってて唖然としました。
映画は普通すぎる。
原作の複雑な結末を描くのは難しいんだろうけど……
塔子、鞍田さん、小鷹さんはぴったり。
原作読んだのは随分前だけれど、そうそう…と思い出せました。
塔子はもっと流されキャラだったけど夏帆さんの健気イメージでマイルドになってる。
小鷹さんはたいへんまともに……
主題が「昔の男と再会して燃え上がる禁断の恋」みたいな感じなのか、塔子の夫・真がどうも薄い。
薄いけどじわじわくる、ナチュラルに女性を下に見てる感じはキツかったです。ここは、間宮祥太朗さんが演じててもマイルドにならない。
「母親だろう」で閉じ込めて…真ちゃんの「君以外に好きになった人はいない」というのが、塔子以前に恋愛経験ゼロということなので、どう接したら良いのかわからないことからくる鈍感さがもうキツい。
結婚生活で夫側だけ満足してて妻を我慢させてたら、満たしてくれる昔の男にふらっと行ってしまうことは……あんまり無いか。。
昔の男な鞍田さんのこの感じは沼るだろうな、「わるいひと」の頃は自信満々な大人に見えたのに再会したらかなり弱ってて、だけど空虚は満たし合えるのって。またこの妻夫木さんが。。
話し合えない夫婦が続けていける訳ないと思う。
わたしは婚歴ないけど、周囲のこういう御夫婦は尽く続いてはいませんでしたね……
島本理生さん初期の純文っぽい作品はよく読んでて、「ナラタージュ」に「？」となってから永らく離れていて。
久々に読んだのがこちらの「Red」だったのですが、あまりの官能に「……村山由佳さん読んでたっけ…？」となりながらも、心理描写は初期の頃のヒリヒリが残っててさすがでした。
また原作読みたくなってきました。
映画と異なるラストで口直ししたいです。真ちゃんが有り得なすぎて塔子に肩入れして読んでた身としては、映画の塔子は不憫で……
ピアノ曲なエンディング、好きでした。
仮に歌詞がある曲を使おうとしても複雑なので、歌にする言葉で描くの難しそう。
