トンデモナイ映画がゾワっと出て来てしまった。堀貴秀監督がほぼ一人で作り上げたコマ撮りのストップモーションアニメ。
ヘンテコ奇抜エグイ下世話キモイ面白トンマだけど優しい。型に囚われない独創的イマジネーションから漲る自由さは得難い魅力で満ち溢れています。
遺伝子操作で永遠の命を得た変わりに生殖能力を失った人類。更に新種ウイルスが蔓延し人口の30%が失われた世界と云うコロナ禍を彷彿させる設定ですが、制作に7年も費やしたとあるので、ある意味で現状を予期したとも言えます。
確かにギレルモ・デル・トロ御大が喜びそうだとずっと思って観ていました。堀貴秀監督は映画を撮るのも初めてで、元々美術家志向の方だった言っちゃえば素人同然の境遇で、こんなの作っちゃったとは驚くべき偉業です。