Aoi

世界でいちばん長い写真のAoiのネタバレレビュー・内容・結末

世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

松本穂香さん目当てで鑑賞。

エンドロールで原作が「武士道シックスティーン」などでお馴染みの誉田哲也と知り納得。

主人公の宏伸は写真部の幽霊部員。引っ込み思案でナヨナヨしてて部長の三好に怒られてばかり。ある日、従姉の温子が店長をするリサイクルショップで一台のアナログカメラを見つける。それはフィルムを巻き取りながら360°撮影することで、一枚の長いパノラマ写真を撮れるカメラだった。宏伸は撮影したい場所を温子や友達と協力して探し周り、ひまわり畑を見つける。


引っ込み思案の少年が一台のパノラマカメラと出会い、それまで見えてきた世界が360°ガラリと変わる。
田舎の高校生が、自分のアイデンティティを模索しながら、部活に学園祭に一致団結して打ち込む今作はとっても健康的。

主人公の動機が少し弱くて、前半少し退屈してしまった感はある。もう少しコメディに吹っ切るか、落ち込む箇所があってもいいような気はした。
(最近過激な高校生モノを見過ぎたせいかもしれない笑)

しかし終盤は、前半の伏線回収ポイントも出てきて面白かった。クライマックスの145mの撮影シーンは全員の心躍る感じが伝わってきたし、松本穂香演じる三好が走る姿も良かった。

ながーい卒業アルバムのような一枚の写真。そこには最高のショットもあれば失敗したショットもある、時の流れを感じさせる人生のような一枚。

エンドロールの最後まで必見!
Aoi

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