短文感想 65点
発掘良品第68弾。
自殺願望の男が、自殺幇助してくれる人を探すためにひたすら車を運転するという話。非常に淡々としていて、内容のほとんどがその車内での会話劇。しかし、この会話劇には集中させられてしまいます。なぜなら、もう死のうとしている男の本音が聞けるかもしれないからです。しかし、この男が何故自殺をしたいのかよくわからない。そこがまた本作の良いところでもあり、果たして彼は本当に自殺をしたかったのかというところまで考えさせられます。実のところ、何も起きない。しかし、人生とは、生きるとはということをシンプルに伝えてくれる作品であるのだと思われました。ラストは少し考えさせられました。悪い印象はありませんでしたが、あまりにも淡々としていたためこのスコア。
