しょうちゃん

ニア・ダーク/月夜の出来事のしょうちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
吸血鬼の少女に噛まれ同族となり、
その集団に加わった青年の逃避行と戦いを西部劇タッチで描いたホラー・アクション。

吸血鬼映画と西部劇を上手に融合させた作品。
吸血鬼映画ではあるが、
今までのタイプの吸血鬼映画と異り、
十字架やニンニクというお約束の要素は皆無で、
狼やコウモリ変身したり、
空を飛んだりしない吸血鬼映画である。
現代社会の中に埋没しながら生活している吸血鬼一族が描かれる。
一族も個性のあるキャラクターで良かったが、
リーダーのランス・ヘンリクセンが渋すぎる。
ビル・パクストンがかなりいい味出してます。
メイは美しすぎる。
突然吸血の仲間になったケイレブが、
吸血鬼なりきれず苦悩する姿が丁寧に描かれており、
行方不明になったケイレブを探す父親と妹。
一生懸命に兄を探す妹がとても健気で可愛かった。
吸血鬼に噛まれて血を吸われると吸血鬼にならないが、
噛まれるだけなら吸血鬼になる。
バーで客や店員を皆殺しにするバイオレンス描写も用意されている。
吸血鬼は日光に当たると身体が燃えて最後には爆発するが、
燃え上がるシーンにはにんまり。
吸血鬼になっても人間の血を輸血する事により、
人間に戻れる設定は斬新すぎる。
好きなヴァンパイア作品の一つである。
しょうちゃん

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