しょうちゃん

哀れなるものたちのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
2024年4本目の劇場鑑賞。
令和244本目の劇場鑑賞。

スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、
主演にエマ・ストーンを迎えて映画化した異色ドラマ。

ヴィクトリア朝時代を舞台に、
天才外科医の禁断の手術によって蘇った若い女性が、
冒険の旅を通じて驚くべき成長を遂げ、
時代の抑圧から自らを解放していくさまを、
過激かつグロテスクな描写を織り交ぜつつ奇想天外なストーリーとゴージャスな映像美で描き出していく。

フランケンシュタインの怪物ウィレム・デフォーが、
橋から飛び降りた臨月の母親に、
胎児の脳を移植して甦らせて、
フランケンシュタインの怪物エマ・ストーンを造るお話し。

ヨルゴス監督の最新作は、
ちゃんとした原作がありましたが、
原作は未読です。

俳優たちの怪演と、
エマ・ストーンのおっぱいに圧倒されっぱなしの141分。
エマの変顔や、
アヒル犬などの変な動物たち、
デフォーから吐き出される説明なしの泡、
セックスが上手いマーク・ラファロ。
娼館の女将の造形など、
楽しめるシーンが多く、
複雑怪奇で面白かったです。
性描写も多いがエロさのないセックスだった。
内容もさることながら、
1930年代の雰囲気を出したロンドン・リスボン・パリと、
壮大なスケールで作られたセットが素晴らしい。

ランティモス監督の中では一番観やすい作品だったと思う。
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