たま

ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男のたまのレビュー・感想・評価

3.0
ハンガリーという国は、歴史上多くの国々に侵攻されたり征服されたりした。モンゴル、オスマントルコ、オーストリア、ドイツ、ソ連など。
第二次大戦中もドイツの影響下に置かれ、それを回避しようとソ連に近づくけと、国内のナチス信望者たちのクーデターにあう。その後はソ連からも攻められる。
この映画は徐々にナチス親衛隊によってユダヤ人が迫害されていく様を描いている。ユダヤ人にとってもはや安全な場所などどこにもないほど追い詰められていく中、ナチス親衛隊の制服を身に付け、ユダヤ人を救出しようと試みる青年が主人公。
シンドラーや杉原千畝などユダヤ人を救った人物は有名だけど、ユダヤ人がナチス親衛隊になりすまして、多くのユダヤ人を救済したこの話は初めて知った。
その勇気たるや想像も絶する。
ラストはアメリカが舞台となるが、終戦後も混乱の続いたハンガリーが想像出来るのが、また少し辛い。
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