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クワイエット・プレイスのslowのネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

未知なるものを目指した人類は、未知なるものに駆逐される。

「音を立てたら、即死」は登場人物達に課せられたものなのだけれど、観客も自然とその世界のルールを鑑賞中に適用。これ最近の劇場マナーの緩さにやんわり一石を投じるような作品でもあったのかなと。考え過ぎかな(DVD鑑賞のくせに偉そうにごめんなさい)。
ツッコミどころがないとは到底言えない。特に危険な音の大きさなどに関しては線引きが曖昧だった。でも名のある役者は出演しているものの(監督とエミリーブラントか夫婦というのは大きかったでしょう)、アイデア一本勝負で作り上げたB級作品としては十分合格ラインは超えているのかなと思えた。

自責の念にかられる娘への愛を示した両親。危険を冒して出産をする母と、家族を守るために犠牲になる父。普通に観ていればツッコミどころでしかないベタな展開ではあるけれど、そこは素直に美しいと思いたいし、どちらも種を繋げていくという命懸けの行為であったことに大変な意味を感じた。
内容も続編ありきというか、ラストなんてモロにそれをにおわせていたけれど、やはりあるみたい。続編は何日後、何年後の話になるのか。実は息子は連れ去られただけで、最後登場したりしてね(それはないか。そうなると3も視野に入れているということに…)。

本当色々と言いたくはなるけれど、ひとつ言わせてもらえるのならば、最初の玩具が鳴るまではBGM無しにして欲しかったな。
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