くろねこヤマ子

フジコ・ヘミングの時間のくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

フジコ・ヘミングの時間(2018年製作の映画)
3.6
公開当初、劇場に観に行き、
半分以上眠りこけてしまい、
改めて観直し。今度は自宅で。

フジコさんの今を写し、
フジコさん自身が過去を回顧する、
多分そんな作品。

音楽のことを詳しくないけれど、
フジコさんのピアノは
ロマンティックな部分があって
魅力的だなぁと思う。

そして画面からから受けた印象は孤独。
彼女自身はそうは思っていないかもだし、
そうでなかったら良いなぁとも思う。

ただ、なんていうかな。
彼女のことをNo. 1に大事に思っている人が
この世界のどこにもいなさそうに感じた。
才能も名声もお金もセンスもあるのに、
寂しそうだなって思った。

そして思い出した。
4年前に鑑賞した時、
素敵な音色を聴いて、
彼女のこだわりの暮らしを観て、
ホクホクした気持ちになる予定だったけれど
どんよりした気持ちで帰宅したことを。
(半分以上寝てたんですけどね)

今回は通してきちんと観たのだけど
(まぁそれが当然なんですけどね)
同じ印象だった。
わたしはこの映画の伝えたいことを
正しく受け止めれてないんだろうなぁと
なんとなく思った次第です。

辛さや寂しさを抱えている故に生まれる
「うっとりとしたピアノ」
だからこそ惹きつれられるのかもしれないな。
という個人的解釈。