おさつ

トップガン マーヴェリックのおさつのレビュー・感想・評価

4.2
1作品目があんまり刺さんなかったので期待せずに見たら、結論、めちゃ良かった。

1作品目から時を経たからこそ伝わる説得感があった。

まずマーヴェリックの経験に基づく技術・プロフェッショナルの意識。
1作目は唯のガムシャラ俺ツエー青年(その若さが好ましいのもわかるけど)が、
チームのために動いているのを見て社会人としての成長を感じた。
(ちなみに溢れんばかりの筋肉美は健在で感動した。1作品目同様、筋肉サービスシーンはしっかりあるのでご安心を!笑)

そして時勢の変化。
現実でもドローン戦闘機がかなり注目されてたり、第5世代戦闘機なんかが台頭したり。
戦闘訓練の意味とは?が1作品目ではあんまり感じられなかったけど、
今回ではそんな時代の中でのテクニカルな飛行の重要性がよく分かるようになってた。

映像技術の向上もあるけど、空中戦のシミュレートを何度も観客も予習したうえで、俯瞰した目で空中戦を映してくれたおかげで何が起こっているのかが分かりやすかった。
だからこそ作戦本番のシーンは手に汗握ったし、パイロットたちの覚悟に共感できた。

作中でマーヴェリックが言ってた「パイロットは自分の生き様(what I amでなく,who I am,だっけ?) 」というのを教えてもらった気分だった。

マーヴェリックだけでなく、ルースターやハングマンの成長も感じられた。
逐一入る表情のカットに、それぞれのドラマを感じさせてくれる。
ハグのシーンではさすがに泣いてしまった。まさか泣く展開があるとは・・

時代が移りゆく中での、技術とプライドの在り方。
まさに継承、締めくくりとして良い映画だった。

最新戦闘機の脅威も十分に感じられたし、パイロットがいつか絶滅するとしても, but not today.
今も映画と同じように戦闘に備え鍛錬し、覚悟を背負って飛んでいるパイロットたちがこの世にいるんだな、としみじみ感じた。
おさつ

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