今作品は36年前に大成功を収めたトップガンの続編である。トップガンの続編の制作になぜこんなに時間がかかったのか？通常こういった作品はすぐに続編が作られ、多くは失速し墜落していく。それを避けたいと考えたトム・クルーズは続編制作の権利を購入した。そして待ち続けたのだ。
待った甲斐があった！！36年振りの続編は前作との相乗効果でこれ以上ないほどの高みへ達している。まさか、ここまで、という完成度の高さである。
前作では無限の可能性を秘めた若きパイロットとして、今作では一流のパイロットを育てる側に立つマーヴェリック自身の対比は、36年という時間によって作られたものだ。しかし仲間を守るという使命は変わっていない。
前作、訓練と任務を通じてマーヴェリックとアイスマンはかけがえのない仲間となった。粗削りで若々しい理屈抜きの友情だ。今作ではルースターとハングマンにあのときの面影を見る。これからも訓練と任務は繰り返されるだろう。ここからまた次世代のマーヴェリックが育つだろう。そんな予感を残す完璧なラストであった。
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