夏日

トップガン マーヴェリックの夏日のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

トム・クルーズがかっこいい、ただそれだけを150分間たっぷりと味わえた。それでもお腹いっぱいにならない。また観たくなってしまう。

冒頭、空母で作業するクルーたちの迅速で正確な動きと、そこに混ざる感情があふれた僅かな所作。離着陸する戦闘機とパイロットたちのサイン。音楽と相まって、ただそれを観てるだけでも惹きつけられて魅入ってしまうかっこよさがある。

教官としてマーヴェリックが戦闘訓練に参加する場面。各戦地で武功をあげた若い精鋭たちを、全く寄せ付けない実力を見せつけるところでめちゃくちゃ興奮する。招集されたトップガンたちが機内で慌てて、撃墜され、腕立てをする、ただその繰り返しだけでマーヴェリックのヤバさが伝わってくる。

チームが仲違いする場面。チームを結束させるための手段がビーチでラグビーなのが最高。他の映画ならそんな単純なことで結束していいの!?ってなるけど、これはトップガンでトム・クルーズだからこれがいい!

ミッションが不可能であることを教えていると言われたマーヴェリックが、実際に手本をやって見せて、目標よりもさらに難しい条件でクリアしちゃうところがシビれる。そんなの無理だろ!から、全員が称賛!の単純なストーリーだけど、実力で意見を押し通すマーヴェリックがかっこよすぎるからよし!

マーヴェリックとルースターの関係もいい。過保護なマーヴェリックと反発するルースターが、まさしくまだ未熟な父と子だと思った。そこから最後には両者とも、考えずに感じたまま、信じて行動した結果が、お互いを想うがゆえの無茶だったのがいい。力強い抱擁と「父の代わりだ」に感動する。

全編を通して、観てて憧れてしまう。こんなかっこいいパイロットに、こんな恵まれた仲間たちに、こんな達成感ある仕事に、…。あらゆることがかっこよくて、美しくて、感動的だからこそ、この映画の一部になりたいと思ってしまう。観おわった直後の感想は、「ああ、また観たい」だった。
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