このレビューはネタバレを含みます
「最悪が、止まらねぇ」
別々の目的で新幹線に乗った殺し屋たちが、徐々に合流することで大きな物語になっていき、最後にはその背後にあった謎が明かされる展開がすごくよかった。「不運だから」で新幹線に主人公を閉じ込めちゃう力技はちょっと面白かったし、新幹線の名前が「ゆかり号」で「縁」になってるところも好み。
アクションももちろん迫力あった。次々と個性的な殺し屋が出てくるからいろんなバトルシーンがあって興奮した。銃撃戦もいいけどやっぱり刀をつかう達人のおじいちゃんがかっこいい。新幹線の座席を真っ二つに切り裂くのは「やりすぎだろ…」ってちょっと思ったけど、バトルがかっこよかったからよし。
着ぐるみのマスコットキャラとか、わさびビーンズとか、海外から日本ってこう見られてるのかなって思う場面がいくつもあって面白かった。たぶん名古屋だと思う駅で、霧が立ち込めててホームに誰もいなかったところから推測すると、監督は名古屋駅と三河安城駅を勘違いしてる可能性がある。許さない。
主人公のコードネームが「レディバグ」なのがいい。海外では幸運の虫と考えられてると冒頭で説明しながら、中盤で「てんとう虫の７つの星、７つの不幸を意味していて、人間の代わりにそれを背負っている」と日本人に教えられる。運命に翻弄され続ける主人公らしい名前だなって思った。
「幸運も不運もない」 のセリフが好き。起こったことをどうとらえるかが大切で、その後にどんな行動するかで幸運にも不幸にもなるんだと思う。運命に抵抗するのではなく、運命を受け入れて、それでいて幸せになる努力を怠らないことが、人生を良い方向に進めるのだと思った。
殺し屋と同じ流れで、「蛇、参戦！」ってきたときは笑った。スマブラじゃねぇんだから、いくらなんでも多種多様すぎるだろ(笑)
