狭須があこ

パパVS新しいパパ 2の狭須があこのレビュー・感想・評価

パパVS新しいパパ 2(2017年製作の映画)
3.7
「この子にしてこの親アリ!」
みたいなこの映画の登場シーンが大好きで、そうそうこれこれ!!って大ウケにウケながらずっと見てましたけども、イヤ流石にもうやり過ぎだろ

パパのパパvs新しいパパのパパ。
前作に増してややこしい設定過ぎること、パパに輪をかけてめんどくさいパパなことで、もうなんかめっちゃ息切れするんだよな
うるせー奴って、ギリギリ愛すべき奴だったりするんだけど、そんな奴が二人居たら流石にキャパオーバーでただひたすらウゼーんですわ。

そもそも、コメディ相手に言うのが野暮な話ですけども、めちゃくちゃ難しい家庭環境を強いられているのに、男同士での解決に任せちゃう妻も妻。ドロドロ、ギスギスして当たり前だわこんなもん。
一緒にやってく努力なんか必要ないし、ただ離れたらいいと思うんですけどね。そもそも父親は一人で十分やと思いますよ…

個人的には1の方が面白かったです。
パパとパパがタイマンで戦う図までは1対1の話だから、ドロドロしなくて、わかりやすくて、良かったんだよな。
流石にここまできてしまうと、関わってくる人間の数が多すぎる。誰がどういう本音を持っているのか、辿って、解いて、仲直り。

不満や嫉妬を噴出させて、ケンカして、それで今後お互いに遺恨なく「共同パパ」で居ることなんて、可能なんですかね?タイプの違う人間が一堂に会し過ぎてるので、一緒に居ればこれからも、絶対にぶつかりあうと思うんですよね。

それを「愛の力」で乗り越えることに、意味は本当にあるんですかね。そこまでして一緒にいて、意味は、本当に、あるんですかねぇ!!
愛し合ってる夫婦でさえ、他人同士で一緒に居続けるってのは、大変なことなのにですよ。夫婦でもない、真反対の性格の、他人同士のおっさんの「愛の力」が、そんな強いパワーを産めるもんですかね…

めんどくさそうだし…疲れそうだなぁ。
コメディで見せてくるけど、君たちは本気でやってるワケだしさ…
なんか…コレを傍から笑ってていいんですかね。
しかしまぁ、真反対の人間の生きざまって、ちょっと魅力的に見えたりもするんだよね~。

この映画、もしさらに続編を作るなら、また人数を絞ってダスティとブラッドをメインに撮ってほしいなぁと思います。
なんだかんだ他の問題が舞い込んで来たとしても、結局いちばん大事なのは、この二人の「共同パパ」の行方なんですよね…
狭須があこ

狭須があこ