『人はなぜ人を愛するのか。たとえ失うことがわかっていたとしても』
劇場で見たかった一本ですが、妥協してdvd鑑賞に…
やっぱり体力のある内、劇場で見れるチャンスがあったら、劇場に行くべきと痛感。
劇場でみたら感動はもっとましただろうに…
岡田麿里さんが初めて監督を務めた今作。
「あの花」から、岡田さんの脚本作は鑑賞していますが、
この何とも胸に迫り、引き裂かれるような感覚。
このような感情を味わいます。
アニメーションなので、タッチの柔らかさなどで、実写より見やすい印象もあったりしますが、
この岡田さんの作品の、感情の高ぶり方、揺さぶり方は一体何なのだろう(笑)
人間よりも寿命の長いイオルフの娘、マキアが主人公。
冒頭に書いたテーマというか、内容が、「メッセージ」にかなり近いものを感じました。
マキアが、イオルフの里を出て、その外で出会った人間の子供、エリアルを拾い育てていく物語。
年を取るスピードの遅いマキアと、人間として成長していくエリアル。
マキアは、精神的、年齢的にも幼いながらエリアルを育てる葛藤。
エリアルは徐々に、彼女の年を取るスピードの遅さに気づき、
本当の親ではないことを成長とともに悟っていく。
本当の親子とは何なのか。
分からないですが、血縁関係だけでは、本当の親子にはなれないとは思います。
お互いを尊重し、感謝しあえる関係。
無償の愛を育み、相手を無条件で愛すること。
人を愛するということは、この作品でもあがっていますが、
時に傷つき、痛みを伴うもの。
自分も傷つくことは避けたいし、失敗だって普通はしたくないですよね、
でも、そういうことがない人生は、ものすごく無味乾燥で、豊かな人生とは言い難いと思います。
無理に、苦労をすればいいわけではありませんが、
そういうことがあっても、人を愛する素晴らしさ、豊かさ。
この作品からはそんなことを感じました。
恐れずに、人を愛すること。
その大切さは、何にも優る。
自分も、恐れずにもっと多くの人と関わり、多くの人を愛し、何かを分けてあげられるようにいたいと思いました。
素晴らしい作品を、ありがとうございました(^^♪