親が何者かなんて関係なかったし、誰とでもすぐ友だちになれたし、口から音が出るだけで会話ができたし、ゲームはすぐに思いついたし、そこにある物をオモチャに変えることもできたし、
何よりママが泣いてなきゃいいや。
私も観てる間ずーーっと6歳児。ママと友だちがいて、モーテルというテリトリーなら無敵。
夕陽の色もハイウェイの音も、生暖かい雨も、友だちの肌の匂いもアイスの香りも知ってるから、
ラストの魔法(ムーニーの日常)が解ける時の恐怖とジャンシーの激熱ヒーローっぷりと、エンドクレジットの脱力感… 半端ない。
社会人としてママ・ヘイリーを不甲斐ないと切り捨てることは簡単だけど、そう出来ない(しない)のは、ベイカーマジックと最高級なウィレム・デフォーの暖かい功績だ。
持たざる者が持てるようになるのは簡単じゃない以上に難度が高い。
私も管理人ボビーのような大人たちに見守られてたから子どもでいれたんだ。大人だからこそ、批判する前にコミュニティの一員として何が出来るかから考えてみる！
