本来の笑いどころであまり笑えない、この感じ。で、これがブリティッシュジョークってやつなの…?
ここ数年のアメリカの世相をグッと反映したストーリーとか、物語の転がり方とかよりも、シンプルにぎすぎすした言葉や人物たちの関係ばかりに目がいってキツかったし、本質を理解するに至らなかった。と、正直に書いておきます。
追記:
この辛い感じの裏にあるのは何かと考えたとき、本作をドラマとして見るには、あまりに現実すぎるというのは一つあるかもしれない(「現実的」ではない)。レイシズムも他人を無為に傷つける悪意も、セクシャリティーの問題も、全然スクリーンの向こうの世界の話ではなくて、もうただの現実なので。
そう考えると、この予測不可な展開や投げっぱなしのエンディングはすごく作り手、というか脚本における誠意を感じました。