1980年の駐英イラン大使館占拠事件を題材にした事実ベースの映画です。
1970年代、世界中で増加した立てこもり型のテロ活動に対処するためにイギリスで発足したSASを一躍有名にした事件で、イラン革命によってイランで捕らえられた仲間の解放を求め、イラン大使館に立てこもったテロ事件の解決までの6日間を描いた作品。
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2017年NETFLIX配信開始ですが、NETFLIXオリジナル映画というわけではないようです。
感想としては、すいません、退屈な作品でした😓
映画は、BBCのニュースキャスター、SAS部隊のリーダー、そしてマーク・ストロング演じる交渉人、その3人の立場から見た事件として構成されているのですが、キャラクターの深掘りもなく、史実ベースの淡々とした映像が続くので、正直、これだったらドキュメンタリーの方がいいなと思いました。
また、映画のキモであるSASの描かれ方について、実際に作戦に参加したメンバーから正しくないという否定的な意見が出たり、使われている武器や基地の場所などの基本的なことの誤りが指摘されており、そもそもの映画の意義も曖昧になっている気がしました。
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イギリスでは当時”鉄の女”サッチャー首相の時代で、たとえ死者を出したとしても一切テロリストの主張を認めずSASにより制圧したことによって、その後の立てこもり型のテロ活動への抑止になった歴史的な意義は感じましたが、映画として観る価値はあまり感じませんでした。
戦闘アクションに重きを置くのか、サッチャー首相の判断の苦悩を描くのか、まだ未成熟なSASの成長を描くのか、交渉人とテロリストのギリギリの交渉を描くのか、結果的にどれも出来ていない気がしました。
好きなテーマの映画だけに、残念でした😓