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ワンダーウーマン 1984のAPのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

困惑…

元々前作からお粗末な部分はあったけど、それらをぶった切る爽快さが何よりも良くてとにかく最高の一作だった前作。今回はそのお粗末さが完全に度を越してしまった…。劇中何度も開き直って鑑賞したが、その都度理解し難い展開へ。総じて良い点も理解し難い点も多すぎた😵

アメコミ映画が始まったんだとワクワクさせてくるオープニング。それなりに期待のできそうな始まり方をしたかと思えば、ここからひたすら長尺で80年代ギャグ。

ここまで長尺にするかとは思ったが、ギャグ路線は想定内。むしろボケ担当スティーブのマヌケ具合はとてもツボで楽しかった。前作のダイアナと立場逆転って要素はとても良い。

マックスの胡散臭い詐欺師具合も序盤は分かりやすくてかなり良かったと思うんだわ。子ども放置して仕事に走るあたり。結局、度を越して個人的に萎えてしまったのだが。ペドロ・パスカルを"マンダロリアン"で観ていたってのも興奮ポイントではあった。

そんでもってこの映画で一番良かったのはスティーブとのやりとりな、何よりスティーブ最優先ダイアナの尊さたるや。再会が唐突すぎて受け入れ難かったが、ダイアナがあれほどにスティーブのことを想っていると分かった今であれば受け入れられそう。
世界よりもスティーブを選びたいと気持ちをむき出しにしていたなかで別れを選んだダイアナ、ここの別れ方のヒーロー映画っぽくなさが新鮮で素晴らしかった。

エジプトでのトラック追走シーンも勢いあって見応えありあり。このスピード感をやっぱり観たかったんだと劇中思った。満を持して流れたテーマ、スティーブとの掛け合いも加点!加点!

というかやっぱりスティーブなんだわ。人が良すぎる好きすぎる。(この能力はさておき)ステルス飛行機での花火シーンもロマンチックやし、ダイアナを正しい道へ導く存在であることに変わりはなかった👏

とまぁスコア3.4の褒め方じゃないんやけども、石のことを思うとやっぱりガッカリしてしまう…。石が世界だけじゃなくて映画までぶっ壊してしまった感…。もっとちゃんと考えろやと言いたい、酷すぎる。

願いの取り消し方、取り消した後の状況、失うものの定義、テレビの電波??、悩んでも仕方ないのだが…。核ミサイルボカンボカン、壁ズコンズコンは呆然😮
そもそもスティーブの在り方が意味不明、中身だけ知らん人に乗り移ったってことで、顔は元の人のままってことでOK?

展開においても終盤にかけて萎え萎えになっていったわけでして。
マックスがヴィランとして存在感あっただけにバーバラの中途半端さは目立つ。力で対抗できる敵としての投入でしょうけどなんかただ可哀想なだけやった。

というかこれから書く内容が全ての原因の可能性かもしれんのやが、クライマックスで流してしまった名曲"Beautiful Lie"、絶対にダメやと思うんですわ。

"BvS ジャスティスの誕生"のオープニングがどのようなシーンか、誰もが分かっていたはずなのになぜ使った…。この映画の雰囲気で絶対に使ったらダメでは…。
仮にこの場面の雰囲気が曲と合っていたとして、序盤中盤の緩さを考えるとここで使えるような曲じゃない…。ここのクロスオーバーは全くもって不要。
(オタクであったが故に頭抱えてしまった案件)

あとマックスが結局我が子に…ってなったのも呆気なくて微妙。
以上、黄金スーツが霞むクライマックスでした。アステリアさんが泣くよ。

良いシーンがたくさんあっても、大きな欠陥があるとどっぷりハマらないってことが分かりました。コンタクトのアイシティとかもな、詰めが甘すぎるねん、締切でも迫ってたんか。

文句も含めてクソ長文になりましたが、この映画が好きなんだってことをなんとか理解してほしいです笑 映画好きの方なら分かっていただけるかと😑
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