タキ

ワンダーウーマン 1984のタキのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

設定もストーリーもオチも雑すぎる。ダイアナはなぜスティーブの復活を叶えてもパワーダウンのみで力を失ってしまわなかったのか。マックスはなぜ電波で衆人の願いを叶えることができるようになったのか(伝道師のパワーを吸い取った?)あまりにも設定が都合良すぎてどうしても物語に入り込めない。大使館で拾ったチラシに書いてたシャーマン講座が手がかりというのも思考が飛びすぎている。
「愛は地球を救う」という前作同様のメッセージを今回はマックスとその息子アリスタの親子愛で見せる。核爆弾が落ちる1分前にパパを探して道路を彷徨い歩く息子を救うためにマックスは「願いを取り下げる」のだが、このオチは大風呂敷を広げすぎたこの世界から見るとあまりにもアンバランスだ。なによりあらゆる人々の欲望がダイアナの、苦しいのはあなただけじゃない。願いを取り下げてみんなで地球を救おう!みたいな語りであっけなく収束してしまったのも意味不明だし、パンサー人間となったバーバラにいたってはダイアナに海に沈められて気を失い、あのシチュエーションでは改心なんかしてないだろう。こんな様子でホントに一件落着してるのだろうか。特に1984年に設定した意味も感じられない。今回もガル・ガドットの美貌を愛でるのみの作品だった。
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