大作感はないが、異色で面白いなあと思ったら、メカニックデザインや音楽が日本人でないスタッフだった。
それがなんともいえない味わいをかもしだしている（シルバー仮面のデザインを除く）。
ここでのレッドバロンは、『ジャイアントロボ』やその系譜『ザ・ビッグオー』に繋がるものなのだが、ちょっと細いかもしれない。
でも、ロボットの繰り広げるボクシング・アクションは新鮮で、燃えるものがある。
シルバー仮面による殺陣より魅力的だ。山本千尋のものはいわずもがな、突出している。これなら『ウルトラマンジード』でもスタッフは彼女の演舞を撮りたくなるわけだ。
リアルタイムで『シルバー仮面』と『レッドバロン』を見ていた俺世代には面白い作品だった（取ってつけたような『アイアンキング』）も。
監督の人脈と、先に挙げた旧作への敬意が感じられる。
