ワイズマンをドキュメンタリーと言う意味では、本作はドキュメンタリーではない。
ヴァルダとJRのいく先々での出逢いは偶然ではあろう。けれども作品全体は脚本に沿って作られたかのようにフィクショナルな印象だった。映画の編集とはそもそも作為的なものだが。
偶然とは、後から見返したら作為的に見えるものなのかもしれない。
炭鉱の町はどの国においても同じような歴史を持っている。
打ち捨てられたレンガの家々は強い印象を与える。
日本なら木造住宅なので人が住まなくなれば早晩朽ちてしまうが、レンガの家は簡単には崩れない。
本作公開当時、軽井沢の御代田で行われた関連イベントに行き、JRの写真カー?で大きな写真を撮ってもらった。写真は持ち帰り不可で会期中展示されていた。あの写真、欲しかったなあ。
(過去の鑑賞メモ 2018.09.24)