ノンフィクションを元にしたフィクション、とのことだが、登場人物の名前を変えているくらいで、ほぼ事実なんじゃないかと思う（事件を詳しくは知らないけれども）
全編を通して暗く重い。
パク大統領に忠実だったキム・ギュピョンが、なぜ大統領を撃つに至ったのかが、やや同情的な視点から描かれている。
ギュピョン役のイ・ビョンホンの演技はさすがという感じ。
こういう作品を作って公開できるのはすごいと思う。
韓国の政治にはまるで疎くてわからないが、日本のように連綿と繋がる闇みたいなのはなくて、政権が変わったら裏社会もコロッと変わる感じなのだろうか。
それで、前に起きたことは今の政権と関係ないから、変な横槍なく作品を作れるのかな、などと思った。
諜報機関で働くのはスリリングでエキサイティングだけど、結局ロクなことにならない…
たとえ生き延びて無事に余生を送れるにしたって、あちこちで受けた心の傷が疼かない日はないだろうと思う。
