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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜のtomtomcafeのレビュー・感想・評価

4.0
韓国近代史上最大の悲劇とされる光州事件をベースにしたお話。
光州事件を簡単に説明すると、1980年当時軍事独裁政権下に置かれていた韓国の光州市で、民主化を求める民衆に対して政府軍が鎮圧にあたり、市民に多くの死傷者が出た事件です。
ドイツ人ジャーナリストのピーターは光州市の様子をレポートしたいのですが、光州市には戒厳令がしかれていて電話が通じないどころかあらゆる道が封鎖されています。
そこにあまり事情がわかっていないタクシー運転手のマンソプが報酬目当てにピーターを光州市まで運ぶことを安請け合いするのですが…。

マンソプはただのタクシー運転手でなんの志もないのですが、強いジャーナリストの志を持っているピーターや、学生運動をしているジェシク、地元のタクシー運転手と出会うことで、だんだんと使命感に駆られていくさまに胸があつくなりました。

あえて言うとカーチェイスの場面はもう少し淡々としていてもよかったかもと鑑賞直後は感じていましたが、思い返すとよいアクセントになってよかったと思います。
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