KANA

マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年のKANAのレビュー・感想・評価

3.7

《マノロ・ブラニク》といえば、SATCのキャリーが愛してやまない靴。
個人的にはまずそのイメージ。
逆にいえば(ルブタンと並ぶ憧れの高級靴、くらいの)漠然としたイメージしかなかったかも。

今回このドキュメンタリーを観て、シューズ デザイナー マノロの生い立ちやブランドの歴史、人柄、交友関係、デザインのこだわりなど、一気にマスターできちゃった感じ。

アナ・ウインター(🇺🇸版ヴォーグ編集長)、リアーナ、パロマ・ピカソ、ジョン・ガリアーノ、ソフィア・コッポラ…等々、マノロシューズを愛用するセレブリティ達がマノロの素顔をぶっちゃける!

もちろん本人もいろいろ語る!
今まで観たファッションデザイナー関係の映画ではデザイナーはどこか気難しくて繊細すぎて孤独で、、っていう側面が目立ってた感じだけど、彼はとにかくチャーミング!
表情も豊かだしおしゃべりだし、人間力があって柔らかい感じ。可愛い♡でいてトム・フォードみたいなエレガンスもしっかり持ち合わせてる。

名誉なんかには一切興味ない、高級という事にもこだわってない。
こだってるのはとにかく靴のカラーや装飾のデザイン、そして履き心地のよさ。
ん〜ステキ。名誉は後からついてきたものなんだなぁ。

随所に現れるマノロシューズ達にうっとり…もう芸術作品だね。
彼の描くデザインスケッチがまた絵画作品といっていいほど美しい。
オープニング&エンディング+αに映し出される監督によるイラストもポップでアーティスティック!
70・80・90sのファッションシーンの映像にも目が離せなかった。

キャリーじゃないけどマノロブラニクいっぱい欲しい〜!!
ファッションやアートに興味のある人にとっては退屈なインタビュードキュメンタリーとは正反対な作品だと思う。
KANA

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