YellTao

ぼくらと、ぼくらの闇のYellTaoのレビュー・感想・評価

ぼくらと、ぼくらの闇(2017年製作の映画)
4.5
最高のカタルシス!
ガラスを突き破った瀕死の鹿が暗示する、少し先の未来。オープニングから好き好きアンテナが反応しまくってる。

壊れた橋の防護柵の上に立つ親友を見上げるザックと、その視線を受けるジョシュの構図。
そこからの「親友だよね」をぶっ超えた展開が、私にとって最高にカタルシス。
同じものを見て同じように笑って、考えてることは すぐにわかるのに… 隠した罪、重い夢からの転調、共有したはずの闇には別の意味があって、気付いた時には堕ちすぎてしまってる。

ティーン特有の繊細さと愚かさ、愛着と性、嫉妬、フラストレーション… 身悶えてしまうほどの描写ばかり。
邦題がかなりいい線いってるから吹替でも観てみたけど、肝心なセリフたちがその通りに訳されてないーー。字幕も吹替も、ちゃんと意味を汲み取った日本語訳が欲しいとこ!

ザックとジョシュに加えてアリソンまで、どうやってキャラ説明や演技指導をしたんだろうってくらい、ダークタイムズの裏設定がスゴイ。だからスーパーなのか⁉︎
エンディングシーンの描き方までセンス最高か!
元々が撮影カメラマンのケヴィン・フィリップス監督、この先のディレクティングにも期待♥
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