読んでないけど石井好子氏の『巴里の空
の下オムレツのにおいは流れる』はこの
映画から題名を拝借したのですね。知らな
かった。料理に関するエッセイだそうで、
食に興味がないのでどうも手がでません。
こちらは興味本位で観てみたらビックリ。
何これ!?大好物な感じのお話だし凄い
作品じゃありませんか!知らないって怖い…。
巴里で繰り広げられる人間模様なのですが
登場人物達が色々なところで繋がるのです。
でも映画にありがちな運命的、必然的みたい
なのではなく自然というか偶然的でわざと
臭さが無いのが好もしいです。あくまで私の
見方ですがね…。
空から誰か(神様?それとも宇宙人?)が巴里
を覗き込んで観察しているのでしょうか。
その方のナレーションによりお話が進みます。
映画の3分の2は最後の3分の1のためにある
と言ってもいいかもしれません。
まさかの展開に驚いてしまいました。安直な
ハッピーエンドでははなくそれぞれの人の
それぞれの終わり方があるのです。
手術のシーンは当時としては珍しいのでは
ないでしょうか。リアルな感じで本物の臓器
(だと思うけど)が映しだされます。苦手な方は
注意です。
こうやって、なんとなく観た物に良作がある
と非常に嬉しいものですね。