とびん

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのとびんのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

天禀を持った少女がカンニングを商売道具に金高を稼ぐが、最終的には改心し、罪を償う話。

カンニングをテーマにここまで話を広げられることに驚いた。
ここまでスリリングな物語にできたのも、脚本だけでなく、演出もよかったからだと思う。
思春期特有の正義感と矛盾している感情の機微がうまく表現されていた。
高校側が裏口入学を許しているから、自分もいいかっていう……
高校生の頃って、悪いことも謎の言い訳を盾にして自分を正当化することってよくあったよね。
バンクがかわいそうな結末だった。
たった一度運が悪くて、たった一度選択を間違えただけで人生のほとんどが制限されるのは不幸すぎないか。
しかも、成人ではなく、まだ未成年の子どもなのに。
でもあの状態になったらもう足掻きが取れないよなぁ……。
ていうか他の奴らがのうのうと生きているのが許せねぇなぁ。
主人公が手を貸したのは気持ちとしてわかるんだけど、他の人たちってただ楽したいだけだからなんだよなぁ。
しかもバンクを襲わせたし……彼らにもいずれ限界が来るんだろうけど、それでもね。ムカつくなぁ。
まぁカンニングという行為に正当性なんてものはないが……二ーキックを食らわせたくなったね。
最初の靴で消しゴムを渡すシーンがよかった。
とびん

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