素晴らしい法廷劇。
どこにでも居るクレーマー。どこにでも居る頑固じじい。話し合いで解決できたはずなのに裁判に持ち込んだら宗教・難民問題・ヘイト・虐殺にまで絡む国家の大問題に…。
法廷シーンに全く飽きず、蚊帳の外に放り出される市井の人たちを見つめる。
弁舌スラスラな法廷シーンに見入り聞き入り、裁判の当事者たちの複雑な心境を思いやり、それぞれが抱える歴史背景に暗澹たる思い。
ヘイト問題はどの国も他人事ではなく、どちらが優勢になっても気持ちは晴れない。
2時間、あっという間なくらい夢中で見てしまった。
根本的には国同士のことも個人のことも同じ。
人の人生を思いやること、人の過去を馬鹿にしないこと。そして争いは人を傷つけること。