母親を亡くした少女と、
彼女の受け入れ先となった
叔父家族との物語。
少女の心を
その眼差しを
繊細に描いた良作。
1993年である事。
母親の死因。
少女が検査を受ける訳。
多くのことは語られない。
それでも断片的に
挟まれるエピソードで
甘やかされて育った少女が
何故甘やかされていたのかも、
そっと理解できてしまう。
腫れ物を触るように甘やかす身内よりも、
柔らかな覚悟を持った上で、
少女に対して真っ直ぐ接する叔父夫婦の
人間性に心が痺れる。
真に大事にされることを知った少女が
ママの死にきちんと向き合うことができた時。
悲しみと優しさと愛に溢れる作品。
こういうのに弱いお年頃です。