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トラジディ・ガールズのHIのレビュー・感想・評価

トラジディ・ガールズ(2017年製作の映画)
2.3
ネットセレブを夢見る女子高生、サディとマッケイラ。自分たちの影響力の上昇に貪欲な彼女らは、町を揺るがす連続殺人犯を捉えて監禁。彼になりすまして殺人をこなし、表向きは悲劇の高校生を演じる。

現代人の承認欲求は日に日に増していると思う。いいね、リツイート、フォロワー数を稼ぎ、バズらせることに全精力を傾ける人もいる。エスカレートして道徳的にアウトなことをする輩もおり、バカッターやインスタ蠅なる蔑称も使われている。

本作のJKコンビ(ネガソニックとストームである)は承認欲求の塊であり、インフルエンサーになって目立つためなら他人の蹴落とし・邪魔は当たり前、さらには殺人も厭わない。
「うちら、マヂサイキョー!周りはみんなダサい!バカ!」なノリで、イケイケドンドンで殺しまくる。
「ウチらより目立ってんじゃねぇよ」→殺害
「セレブドリームの邪魔すんなし!」→殺害
こんな動機で殺されたらたまったもんじゃない。
町の住民は無能なので気づかず、トントン拍子で事が運んでしまう。

観る前から、ムカつく登場人物ばかりでスッキリしない終わり方だろうなと思っていたがその通りだった。ノリは『シリアルママ』『ゴッドブレスアメリカ』と似ており、そういうのが合わない人にはとことん合わないと思う。
ブログ『銀幕大帝α』(管理人:ヒロ之氏)で本作のレビューがあり「腹が立ってくる」「胸糞の悪さしか残らない」とあったが、よく分かる。概ね同意
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