ジーハ

ターミネーター ニュー・フェイトのジーハのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

SFアクションというジャンル作品としては
ラストまでしっかり楽しめました!
でも映像で言えばもうハリウッドではこれがスタンダードレベルだし、現在と未来をワープする設定はもう今は特別なものではない。
新型ターミネーター。めちゃくちゃ強かったけど(笑)映像以上の驚きはさほどなく。

そしてこれはT2の続編。

私の率直な感想は、
これがT2の「続編」じゃなかったら
素直に楽しめた、かも。。

30年…サラ・コナー、歳を重ね昔の面影はシワの分遠くなったけど、ある種時間の経過のリアリティーがあって(笑)良かった。

女性戦士グレース、
自分の命よりも大切なものを守るため…。
戦う理由が明確で、機械には勝てない弱さを抱えつつ命に変えてデニーを守る姿は愛しくカッコ良かった。

そしてデニーは未来を背負うため、この地獄の戦いにより少女から大人へ成長していく。

未来で人間は変わったのか?…変わらない。
AI変わったのか?…変わっていない。
スカイネットが消滅してもまた新しい敵が地球を支配している。

人間はどう変われるのか?
AIはどう変われるのか?
ここもテーマのひとつなんですよね。

でも、何を求めてしまうかというと、
やはりT2がT1の期待のハードルを超えたようなことを期待してしまうわけです。
「あの後」世界と彼らはどうなったのか。
そこの描きかたの深さをあまり感じ取れなかったんです。

T-800(シュワルツェネッガー)がジョンを殺した後、家族を持ち"人間的な"心の変化を持って…の流れ、ちょっと無理クリに感じてしまったというか、顔の表情もホントの人間みたいに穏やかになってしまってて、普通に歳をとった等身大のシュワルツェネッガーじゃん?(笑)

ここは悩まず、「AIも環境で人間と同じ感覚を持ち得る」と素直に解釈すべきという意見もあるのでしょうが、ストーリーが少し説明臭いと感じてしまうところもあったり…

しかし彼がいないと新型ターミネーターとあそこまで戦えなかったし、ラストまでハラハラドキドキの展開もなかったし、まず作品としてあそこまで盛り上がっていない!(笑)

でもここが、「T2」の続編じゃなかったら…
てとこなんですよね。
もう一歩それぞれの心情に切り込んでほしかったというか、AI(T-800)はどう変われるのか?の部分。そこがちょっとモヤモヤしてます。

とはいえ!!細かいことは言わなければ(笑)
一本のエンタメ作品としては楽しめると思います。

これはホント★
ジーハ

ジーハ