ぬーたん

目元が似てる君へのぬーたんのレビュー・感想・評価

目元が似てる君へ(2016年製作の映画)
3.7
アメリカの養子問題、人種差別や偏見、家族の絆を描く。
白人夫婦が黒人やアジア系の子供を養子にするのは割とあるそうだ。そういえば、アンジェとかハリウッドスターの夫婦もそういう養子は良く見るよね。ウディ・アレンみたいに養女(アジア系)とデキちゃって結婚するなんていうパターンもあるし!まあそれは特殊だけどね、なんせ35歳も年下の養女に手を出すって、もう変態親父💦
それに対して黒人夫婦が白人の子供を養子にするのはないらしい。見た事は確かにないし、やっぱりそれって子供も可哀想みたいな気持ちが潜在意識にあるのは否めない。
この映画は、黒人夫婦が白人の養子を貰うということから始まる。金持ちでも特別な人でも何でもないごく普通の黒人夫婦だし、ちゃんとした手続きの元で養子縁組されたというところがポイント!また人種差別の映画か、と思うのは良い意味で裏切られる。シリアスではなくほぼコメディで描いているから深刻さはない。勿論、母親がナニーに間違われたり、白人の友達が母親だと思い込まれたり、辛い思いもするし、夫婦の親には拒絶されるしで、なかなか受け入れられるはずもなく。
この夫婦がとにかく明るい。シャンデリア並みに明るく前向き!最初に赤ちゃんの写真を見せられた時の表情。ビックリする次の瞬間には可愛いと思ったのが良く分かるし、何のためらいもなく、その子を養子にすると決めてしまう。そこからのはしゃぎっぷりも可愛いんだなあ。家をリフォームしてるんだけど、その家がまた可愛い。子供部屋は夢いっぱいのお城。旦那さんは花屋さんで(似合わないけど)心が優しそうだし、奥さんもとても素直で、愛し愛されている。その花屋さんも綺麗で素敵な店。家も店もカラフル。養子をとるに至るまでのアレコレは一切描かずに今だけを描いているのも良いね。
奥さんの両親、特に母親が面白過ぎ!その友達も含めて笑える。父親の方はだらしない。偉ぶってるけど、奥さんのひと言で(離婚だ!)ビビりまくる。どこも同じだね。
後半はややドタバタ喜劇になっちゃって、少し残念だったけど、ラストも明るく、心がホンワカする作品になっている。
子供って宝だなあ。ニコッと笑っただけで、一歩歩いただけで、ひと言喋っただけで、周りはみんな笑顔になるんだから。人種も何も関係ないや。
今更ながら子供との毎日が懐かしいよ。
最近悩み多いネガティブな私にはピッタリの映画!すっかり楽しくなって、鼻歌が出ちゃった。

※おやつは、岡山県産無花果のまるごとゼリー。2個で700円するけど、このシリーズ美味しい!白桃・ピオーネもグッド!
※夕飯は、根室産生帆立を貰ったので、刺身・バター焼きで。やっぱり冷凍より美味しい。甘い!バター焼きは玉ねぎ・ジャガイモ・アスパラも。ゴボウサラダ、かま栄のパンロール(買って来た)
ぬーたん

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