二式

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。の二式のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

色々大変な後編。映画の中で主人公の小説の結末がダメってネタがあるけど、itのテレビ版やキングの小説全般に対するメタ発言と思う。なので、結末を含めて結構大きな改変がある。大人になったルーザーズクラブのメンバーが、自身の内なる恐怖を恐怖を乗り越えて改めて大人になるという部分が強調されてるし、わかりやすくハッピーエンドになっている。チュードの儀式は別物だし、ビルの奥さんの話がごっそりなくなっている。テレビ版の自転車のシーンが好きだったので残念。逆に全編と違い、原作やテレビ版と同じ過去と現在が入り混じる構成になったけど、場面転換やつなぎが下手でわかりにくい。

ホラー映画としては微妙。そもそも、原作からジュブナイルとSF要素の混じった話なので純粋なホラーとは言えない。その結果の蜘蛛は技術が上がってもやっぱり変。ホラーシーンもシャイニングや遊星からの物体Xやエル街などのオマージュを入れつつだけど、大して怖くない。お婆さんのところ以外はワンパターン。前作からの思っていたけどバリエーションが少なくて慣れる。

原作のボリューム的に長くなるのは仕方ないけど、後編で3時間はホラーとして長すぎると思う。だいぶ間延びしてるように感じた。橋の風船とか老婆とか好きなシーンもあるけど物足りなかった。
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