屈折した愛情みたいなものに触れたくてみたのだけど、理解までは出来なかった…愛し合っていたはずの二人が友情?を優先して恋人を友人に譲ったことから始まる悲喜劇。原作未読なので映画のみの感想。
俯瞰するのか誰かの立場でこの顛末を観るのか、そんな寄り添う対象ごとに見方が変わるのかな、なんて観終わったあとに思った。
友情を優先してみせた、人格者気取りの未練タラタラ失恋男
友人の純愛を、おもちゃ感覚で取り上げて弄ぶダメ男
裏切った男の、今さらな正義感と信じてやまない純潔を楽しむ女
そんな男たちの、押し付けがましい愛情がおよそ嫌いだったであろう娘
なんにしてもそれぞれの想いは悲劇?
でも交錯した愛情や恨み妬みは、やっぱり引いて観れば喜劇なのかもしれない。
…なんとなくジムノペディの「恋は喜劇の」歌詞を思い出した。
「愛を汚したものはみな綺麗」
「だとすれば もう世の恋は喜劇」
…
「恋は喜劇あなたには悲劇 」