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サッドヒルを掘り返せのいののレビュー・感想・評価

サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)
5.0


BD購入記念観賞!
サッドヒル、上映会に届くメッセージ。観ている私は、自分でもわからないままに、立ち上がっていて、拍手をしている。あれはどうしたって泣いてしまう。鳴り止まない拍手を おくりつづけた。


ディスクには、特典映像として、本編には収録されなかったインタビューが収録されています。その他、特典映像が大好きという監督ご自身が、これから映画を撮りたいという人たちに向けて、機材の説明や編集の仕方などを、熱く語ります! 映画を大好きな気持ちが共鳴して、高まっていく感じがします。



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〈過去レビュー〉2019年3月

いつもは、小型スクーターを運転しながらの帰り道で、観た映画のことを想っている。今日は遠征したから、歩きながら。電車などに揺られながら。泣いて鼻をすすってても、花粉症のシーズンだから、ばれないぞ!でも、泣きながら にやついてもいるから、妙な奴だったかもしれない。うれしくて。


あー、なんて幸せな映画なんだろう。
『続・夕陽のガンマン』
映画そのものと、映画制作に携わってきた方々と、この映画を愛してやまない者たちとの、奇跡のトライアングル!!! 石畳の上で、なかなか銃を手に取らない三者が、見つめあって愛し合って、いちゃいちゃしちゃって。円環をず-っとぐるぐるするかのように、いつまでたっても、この三者の愛に、終わりはやってこない。こんな幸せなことってあるのかなってくらいにね。双方向じゃなくって、三方が。何十年たってもいちゃいちゃしてる。そのことの幸せ。


最初からうるうる。掘ってる姿に、人が集まってくる姿に、関係者のお話に、そして上映会に集う人々に。上映会そのものに。上映会を思い出し、こみあげながら語る姿に。泣けてくる。みんながみんな、楽しそうに語るんだよね-。個人的には、映画『ウエスタン』の音声解説担当者であり、また、『セルジオ・レオーネ』の著者でもあられるクリストファー・フレイリングさんを初めて拝見し、この方だったのかと萌えた。


のびやかな自由
今作品のインタビューでは、スペイン語、英語、イタリア語、フランス語など、様々な言語で語られる。それは、『続・夕陽のガンマン』制作において、キャストがそれぞれの母国語で喋り、あとから台詞をレコーディングしたことを思い起こさせる。


サッドヒル再現に立ち上がった、熱き4人の男たちが結成した「サッドヒル文化連盟」。
それはパンフレットによると、イーライ・ウォラックが他界したことを契機に結成されたらしい。トゥー子ことイーライ・ウォラックが、この映画を観てたらなあ、と思わずにはいられない。イーライ・ウォラックは、自伝のタイトルを『The Good,The Bad and Me』としたそうだが、この『サッドヒルを掘り返せ』のサブタイトルも「The Good,The Bad and Me」とか、「The Good,The Bad and Us」とかにしたら良いんじゃないかと思う。これは、映画を愛する者全てに捧げられた映画だ。



~『続・夕陽のガンマン』を観ていらっしゃらない方へ~

観ていなくっても大丈夫です!
映画が好き、あるいは、映画はそんなに好きじゃないけど、何かに対して特別な想いがある、もうそれだけで十分です! この映画がお近くで上映される際には、是非とも劇場へ!
そして、『続・夕陽のガンマン』に関心をもたれたら、その時には是非ご覧になってください。まだ1年くらいしか、マカロニを観てない私(しかも映画自体にも詳しくない)が言うのだから、そりゃあ確かってもんです! 1度目より2度目、2度目より3度目、ますます好きになっていくこと間違いなしっ!! いの印の保証付き!!!



〈追記〉2024年
メモ
「(サッドヒルは)僕にとっては魔法のような場所」
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