ミセスコロンボ

詩人の恋のミセスコロンボのレビュー・感想・評価

詩人の恋(2017年製作の映画)
3.7
うだつの上がらない変わり者で妻に養ってもらっている詩人の恋?!の話。
済州島の結婚式やお葬式、市場や暮らしぶりが事細かくわかる。
島ならではの閉塞感が伝わって来る映像も物語を包んでいる。

前半のコミカルな進み具合いに流し観でもいいかなーーっと思いきや、どんどん
話は重くのしかかってくる。
「詩人は悲しみを抱える人々のために代わりに泣いてあげる人だ」と言う主人公は「悲しみは詩を作る材料だ」とも言い一人の美青年の悲しみを受け取ってしまい想いが募る。そしてそれに気付く妻。
空回りの親切、いや~~下心も確かにあるのかな?そこは疑問。
バスの中で詩を作るふたりのシーンはいい!!嬉しくなる。
恋なのか友情なのか情けなのか、その時はお互いに必要だった事は間違いない。
でも選ばなかった、選べなかった。
だからのラストですね。

ヤン・イクチュンって[かぞくのくに]
に出てた人なんですね。チェックしていこ!!
期待してなかった分余韻に浸れました。