Masato

SUNNY 強い気持ち・強い愛のMasatoのレビュー・感想・評価

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)
4.5

無事、普通免許を取得してきたので、映画鑑賞再開〜(^ ^)

原作の韓国映画「サニー 〜永遠の仲間たち〜」が大好きなので、リメイクに不安を抱きつつも、これまた大好きな大根仁監督だから、期待を大きくして鑑賞。

ストーリーは原作とほとんど変わっていなく、現在と過去がシームレスに変わる演出もそのまま、いろんなシーンのシチュエーションも同じ。そのまま舞台を日本にしただけのような感じ。だからこそ、原作と変わらずに愛しい作品になった。最後に終わるのが嫌になって愛おしく感じるこの気持ちこそが、「サニー 」の一番の魅力だと思う。

昔の時代の時に私はまだ生まれていないので、原作を見た時と同じく、「こんな時代があったのか」と懐かしむより、知るという感覚で見た。原作にあった当時の背景をうまく絡める感じが、今作もうまく継承されている。韓国映画らしい、ド直球なお涙頂戴がもう最高だった。ラストなんてもう何にも代えがたい。

原作の時も思ったが、生徒や学生の頃はこれから未知数な未来が待っていて、大層な夢を抱きつつも、「自分はどうあるべきなんだろう」とすごく悩む。そんな時があっという間に過ぎて、あっという間に歳を重ねて、逆に未来が絞られていく中で、後悔の念から、「私の人生、こんなのじゃなかったはず」と苦しみ悩む。20年前も今も状況は違えど、自分はどうあるべきなのか悩んでいてあまり変わらない。(勿論、後悔がない人だっている。)
思ったようにいかないのが人生。路頭に迷う時はある。でも、そんな自分を救ってくれるのは楽しい思い出。そして、その思い出と共にある仲間たち。仲間たちの自分を思う気持ちが、自分自身を変える気持ちに変わっていく。
大事なのは、キラキラ輝いていた頃を思い出し、「もうあの時のようなアホらしい子どもじゃない」とは思わない。「あの時のように、今もまたアホみたいにキラキラ輝こう」と思うこと。それは決して恥ずかしいことじゃない。童心に戻ることもまた大切なことなんだと気付かされる。

全体的にミュージカルな演出が多く、それが現実や虚構も超越した「ララランド」よろしくな素晴らしい大団円を見せてくれる。これこそ、映画の素晴らしさ。大根仁監督のミュージカル演出に感謝。

キャストの演技も素晴らしい。コギャルの人たちはみんな良い。ブリタニーや広瀬すず、山本舞香。そして、現在を演じるベテラン俳優たちが迫真の演技で最高。ともさかりえの演技が半端じゃない。
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