ざきこー

SUNNY 強い気持ち・強い愛のざきこーのレビュー・感想・評価

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)
3.5
会社の人たちに誘われて観に行きました。

客層は当時を懐かしんでなのか30代後半あたりの女性グループが多かった!
あまり普段の映画館にはない客層で始まる前からちょっと不思議な雰囲気。

世代的には遠くないんですが、当時の
女子高生はテレビの向こう側の世界って
感じだったので、正直そこまで期待してませんでした。

ところが、終わってみれば想像していた数倍楽しかった!

まず、映画の出来がすごく良い。
話の作り方がしっかりしてて、1つの映画としてちゃんとした作りだった。
さすが大根仁監督。

あとキャストがばっちり。
最初は「広瀬すず成長したら篠原涼子ってw」って思ってたら、
終わる頃にはぜんぜん違和感がなかった笑

そして山本舞香さんがすごく輝いてた。
「恋は雨上がりのように」から頭角を現してたが、
確実に花開いてきてる気がする。
表情の豊かさが際立ってた。

また、映画を彩る要所に使われる90年代ミュージック。
当時を象徴する楽曲たちに世代どストライクじゃない僕でも懐かしさを得ました。

いわゆる青春ものにとどまらず、考えさせられるシーンもあった。
とあるシーンで当時と今を比較する描写があって、
某サイトではそれが現代に対する冒涜だと批判されてたが、
個人的にはその描写が感慨深かった。

現代は何でもスマホで済んでしまう。
予定の調整も調べ物も暇つぶしも、
その場で世界中の人と繋がれたりもする。

それはもちろん90年代では経験し得ないし、それが悪いとも思わないけど、
それでも当時の人たちがあれだけ自由に
毎日を謳歌してたことには変わりない。

少なくとも対人経験の濃さは今よりあったんじゃないかなと思う。

ともあれ、思いのほか楽しめた映画でしたが、
それでもやっぱり当時コギャル側だった人たちが楽しそうだった。

エンドロールに差し掛かる前から場内のあちこちで興奮した話し声が聞こえてきて、
当時の再現に感じるものが色々あったんだと思う笑

そういう点では上記のとおり僕は音楽なつかしいなーレベルだったので、
当事者ならもっとこの映画楽しめたのかなぁなんて笑
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