くわまんG

ベンジェンス -復讐の自省録-/リベンジャー -復讐者-のくわまんGのレビュー・感想・評価

4.0
あらすじ:君を傷つけたやつと同じ行いをしてはならない。でもシバき倒すくらいならOK。

悪党の無罪を勝ち取って暴利を貪っていた辣腕弁護士が妻子を惨殺された。彼は思った。「こんな物騒な世に誰がした?もしかして俺か?」…というお話。

因果応報と自省をテーマにした上質なアクションドラマでした。ただし、監督はフロレンティーン。

毎度「どうすればクライマックスの取っ組み合いが盛り上がるか」しか考えてないフロレンティーン。今回もドラマの骨格は安定、演出の偏差値は最低、格闘アクションは最高です。

とにかく、悔い改めた主人公が励む自己鍛錬に噴飯。筋トレや格闘技では飽きたらず、武士道や孫子兵法を読破した挙げ句無言の行に励み、心技体を研ぎ澄まします。要するに、かつての己とは正反対の、「黙ってやるべきことだけをやる」人物となったわけですが、表現がいちいちボンクラで最高です。

くたびれ系痴女パス・ベガ、むっちりむっつりカール・アーバン、ベロチューおやじロバート・フォスターと脇も完璧。エンディングの独白や三人のその後がもう少し丁寧なら言うことなかった90分映画。シェパードも可愛い。